大昔から、田村薬品工業のある御所は、薬草の産地でした。役行者が修験道の修業をしているとき、今に伝わる名薬「陀羅尼助」を作ったのも、ここから程近い葛城山麓だったと言われています。
薬用植物は、健康を願う人々の永い経験の積み重ねによって築き上げられた生活の知恵というべきもの。田村薬品工業の薬草園にも、その伝統は受け継がれ、今日も薬草の可憐な花が風に揺れ、いつか役に立つ日を待っています。
当薬草園は、標本園と実験園に分かれており、ご覧いただけるのは標本園です。
最近、標本園は約7,000 uから8,440 uに拡大され、5 月頃には美しい芍薬畑をご覧いただけます。また、実験園は13,000 uの広さが有り、様々な薬草の育成方法が研究されています。当薬草園では約370 種の薬草と約180 種の薬木の計550種程を栽培育成していますが、季節により、その時々でご覧いただけることのできる薬草、薬木の種類や数は異なります。